ライブコーディングという言葉があります。
意外とIT用語辞書やインターネット百科事典に載っていないので、ここで自己流かつざっくりと説明してしまえば「主に説明会・勉強会の場で、聴衆やカメラの前でプログラムを組む様子を、生(なま)でお伝えする行為」ということになるでしょうか。少なくともサビの部分でオーディエンスにマイクを向けたりする方のライブではありません。
そんなライブコーディングを「プログラミング生放送」(共催・CLR/H, Sapporo.cpp)で当社社長がやってまいりました。
詳しい説明や当日の様子は「窓の杜」様の記事があまりにも詳しく、あらためて私たちが書くことはほとんどないのですが、おなじみDSiウェア『プチコンmkII』を使ったライブコーディングです。
ライブコーディングといえば聞こえはいいですが、普通は前もってある程度準備をしておくか、ライブ前半できっちり仕様を固めてからコーディングに入るもの。
しかし今回は「あんまり脳みそを使わない勢いだけのプログラミング作り」と題して、完全にその場の思いつきでのプログラミングという野心的(または野性的)なこころみです。しかも言語はBASIC。そういえば数十年前ならともかく、現代にBASICでライブコーディングというのもわりと斬新かもしれません。
ですが、この「思いつきの行き当たりばったりで作っちゃう」プログラムこそBASICのだいごみであり、プチコンの楽しさと言えるかもしれません。いや本当に。
単純で約束ごとが少なく、正直オブジェクト指向とかあんまり関係ないBASICは、そんな野性のようなコーディングを可能とします。プチコンにはプリセット画像や音源が多めに入っているのでなおさらです。
おまけに音声合成機能は意外とライブ映えするというか、どうでもいい言葉を発声させるだけでも最新技術とくだらない用法のギャップでけっこう笑えるものなので、こういうときプチコンは有利です。なんの有利不利かよくわかりませんが。
いらないことも書いてあるスライドの原稿や、「キャラが弱音を吐きながら画面をうろうろするプログラム」や、「うるさい合いの手を入れるシーケンサー」などの言葉ではうまく伝わらないプログラムのQRコードはこちらから。
せっかくなのでウエダゲームも公開してくれればなぁなんて思ったり。