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8ビット・マシンが世界のすべてだったあの時代。若者驚愕、中年感涙! 天下御免のオールドゲーマー、ブリスター・ジョン(日本人)による回想録。


あの頃8ビット・マシンと: 2011年2月

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 かつてパソコンが「マイコン」という呼ばれ方をしていた頃、あの1980年前半に起きたマイコンブームの熱狂をうまく言葉で伝えるのは難しい。終わってみてから思うに、あれは誰もが夢中というたぐいのブームではなく、もちろん品薄だとか価格高騰なんてあるはずもなく、たいていの人は「なんだか良く分からないマイコンとかいう物がこれからクるらしい」程度の認識だったような気がする。今で言えば××ブームとか△△ブームとかに似ているね(自主規制)。
 そういう薄めのブームの中であっても、しっくりハマる人というのは確かにいるもの。限られたごく一部の好事家、本当にマイコンにハマっていた僕らはその名も「マイコン族」だった。そもそも「マイコン族」と呼ばれたんだったか自称したんだったか、それも単なる分類だったのか蔑称や自虐だったのかもう記憶がはっきりしない。ちなみにマイコン族の中でも、かんじんのマイコンを持っていなければ「ナイコン族」ということになる(あまり洗練された感じのしない言葉遊びだが、すでに歴史上で起こってしまったことだからしかたがない)。
 なにしろマイコンは安くてもモニタ込み10万円以上が普通というしろものだったんだから、ナイコン族の多さも推して知るべし。お金持ちな趣味人や「これからの社会人はマイコンも使えんといかんな」と危機感(今思えばわりかし杞憂だった)にせまられた青年/中年層は買うだろう。だがブームの中核にいた学生層にそんな大金がポンと出せるわけもなく、必然的に僕らはナイコン族でもあった。
 ああ、マイコンさえ買えれば、好きなようにマイコンを弄れるのに!
 ところで、マイコンを弄るって、具体的に何をするんだ?


あの頃8ビット・マシンと: 2011年2月

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交信なう