プチコンmkII

配信開始日
2012年3月14日
価格
800DSiポイント / 800円
ジャンル
教育/データベース
対応機種
ニンテンドーDSi / DSi LL / 3DS / 3DS LL
CERO 教育・データベース

手のひらでプログラミング。
ニンテンドーDSi/3DS用BASICです。

そう言われてすぐに昔を思い出した人は、こちらの説明をどうぞ。

BASICとは?

『プチコンmkII』は、ニンテンドーDSi/3DS上で動作するプログラム言語「BASIC(ベーシック)」です。
 BASICはパソコンがまだ目新しく「マイコン」なんて呼ばれていたころ、大半のマシンに最初から入っていた初心者向けの言語でした。シンプルでいて慣れてくれば様々な応用も可能で、ゲームプログラムにもよく使われ、コンピュータ・プログラム誌の主役でもありました。

いまでは現役BASICとして『Visual Basic』などの高度な開発環境がメジャーですが、プチコンは昔ながらのBASIC。ぐっとハードルを下げて、起動したらいきなりプログラムを入力! そのまま実行! と難しいことを考えない直接・手作りのプログラムが楽しめます。

全部を自分でコントロールできる

ためしにソフトを起動して、3行だけ打ち込んでみましょう。

  1. @1
  2. GPSET TCHX,TCHY,15
  3. GOTO @1

下画面でタッチすると、上画面の同じ場所に点が表示されるので、スタイラスを走らせればそれが絵になる簡単なお絵かきプログラムです。
 これだけの短さでプログラムになるのもおどろきですが、それぞれの単語に意味があるというのが大事なところです。

1行目の@1は「1」というラベル名、GPSETは「点を打つ」という意味、TCHXTCHYはそれぞれタッチされたヨコ位置・タテ位置、15が色のナンバー、GOTO @1で1行目に戻る……と、さすがに1度に言うとつめこみすぎですね。
 それでもたとえば15に書き換えるだけで赤い点を表示するプログラムになります。
 こんなふうにBASICのルールをおぼえて組み合わせていけば、自己流プログラムがすぐに完成してしまうのです。

豊富なプリセット素材

もっとも何から何までひとりで作るのはハードワークになりかねません。
 自分で描いたドット絵がDSiで動くところを見てみたい、という人もいれば、ゲームアイデアを形にしたくてグラフィックに時間をかけたくない、という人もいるでしょう。プチコンではそんな手間を減らす素材をたくさん用意しています。

スプライト(おおざっぱに言えば、2Dゲームで動くキャラクターはたいていスプライトという技術でできています)は初期状態で512種登録されていて、たとえば「主人公」と「モンスター」や「自機」に「アイテム」など、作るプログラムに必要なパーツをてっとり早く使えます。
 背景に使う〈BG〉チップも256枚用意。色を変えたり回転させればさらに使い勝手も広がります。
 なんだったらグラフィックにこだわらず、豊富な絵文字記号を主人公やマップのかわりにすることだってできます。見た目それなりでも手間いらずで、BASICではよく使われた方法です。誰にも恥じることはありません。

もちろん自分でゼロから描くこともできます。じっくり作り込みたい人には付属のユーティリティが実用的。タッチスクリーンを活かしたドット単位の調整や丸ごとコピー、塗りつぶしなど便利な機能が使えます。
 元素材にちょっと描き加えるなんてこともできますよ。

充実のサウンド

用意されているのは画像データだけではありません。30種類の曲と70種類の効果音が最初から入っているので、たいていの場面に合ったサウンドが手間なくかけられます。

こだわり派なら自作しましょう。MML構文を使って組んだお好きなメロディが8チャンネル同時再生、16音同時発音可能。使える音色(楽器)は基本128種類+ドラム68種類+PSG(デューティー比)8パターン+ノイズと自由自在。
 さらに高低128段階×時間64段階の波形パターンを自作して、MMLで使える新音色として32種類登録できます。
 ピコピコのチップチューンやMIDI風サウンドなど、テクノな夢が広がりますね。
参考:プログラマーによる打ち込み

音声合成機能もついてきます。TALK”アイウエオ”と書くだけで「アイウエオ」と声が出る簡単設計。
 スピードや音量はもちろん、老若男女など12種類の声質や、喜怒哀楽ほか17種類の感情表現、アクセントなど細かい設定にも対応しています。ピッチ(音の高低)も調整できるので、簡易的に歌わせることも。

すべてBASICのコマンドとして用意されているので、自作ゲームの味付けからプログラマブルなDTMのおともまで、使い道も自由です。

自作プログラムを広めよう

自分の手で組み上げたプログラムはだれかに見てほしいもの。プチコンmkIIでは範囲に応じた公開方法が用意されています。

プチコン仲間に素早くプログラムを渡したいなら、DSiの無線通信を使った受け渡しがおすすめ。
 いつも通りにセーブするのと同じ気楽さで、相手は受信・自分は送信コマンドを打つだけです。
 ファイルが多くなってきたら、ホームメニューから送受信メニューでやりとりするのが簡単でしょう。

さらにプログラムをSDカードに保存すれば、PCとブラウザを通じてプログラムをQRコード化も。
 QRコード画像をブログや写真共有サービスに貼り付ければ、プチコンユーザーなら誰でも自分のDSiで撮影してプログラムが読み込めます。