技術情報

立体表示 確認済み3DTV

  • JVC GD-463D10(サイド・バイ・サイド方式にて)
  • Panasonic 3D VIERA VT2シリーズ TH-P54VT2, TH-P50VT2(サイド・バイ・サイド方式にて)

今後発売される3DTVについては、動作確認が終わり次第更新いたします。
3Dに対応していないTVでは、アナグリフ方式(*1)で立体映像をお楽しみください。

※別途赤青メガネを用意する必要があります

『3D∞』では、サイド・バイ・サイド方式とアナグリフ方式をサポートしています。
なお、ゲーム画面の解像度は1280x720に設定されています。

3D表示のノウハウ

立体感を出すためには、カメラの設定が重要です。従来の立体映像は「飛び出す」ことを強調するカメラ設定が一般的でしたが、近年では奥行き感を出す方向への調整が好まれているようです。「飛び出す」設定で手前の物体が見切れてしまったりする部分を回避し、見ている人への激しい変化を抑える自然さが人気の要因でしょう。立体感が極端な飛び出しは、インパクトは大きいのですが、長時間見続けると目が疲れやすいようです。

『3D∞』では、立体映像を研究されている北海道大学大学院情報科学研究科 山本教授にアドバイスをいただき、アナグリフとサイド・バイ・サイド用に最適な「注視点」と「視差」を調整しています。

映像信号側の方式とTV側の仕組み

ゲーム機の映像出力や電波として流れている映像信号の方式と、TV側が立体映像を表示するための映像出力の方式は異なります。ゲーム機側に立体映像を表示する機能が搭載されていなくても、映像信号として立体映像情報を流すことは可能です。TV側は専用の3D表示機能がない限り、立体映像を表示させることはできません。

『3D∞』では、Xbox360側でサイド・バイ・サイド方式の映像が出力可能です。今後発売が予定されている3D対応TVでは標準的に、フィールドシーケンシャル方式およびサイド・バイ・サイド方式からの変換機能が採用されており、サイド・バイ・サイド方式に対応していれば『3D∞』の立体表示が可能です。

イメージ図

映像信号側の出力方式

ゲーム機の映像出力や電波として流れている映像信号として3D情報を流す仕様として、以下のような方式が存在します。

1) アナグリフ出力方式

左右の映像を赤と青の成分を調整した映像として、合成して1枚の映像として出力する方式です。一般のTV上では、赤成分と青成分が微妙に異なる左右の映像が合成された状態で表示されます。3D映画等で昔から使われている技術です。赤青メガネも比較的入手しやすいので手軽に立体映像を体験できます。
画像解像度の劣化はありませんが、本来の映像より色合いが変化します

2) サイド・バイ・サイド出力方式

左右の映像をそれぞれ半分に圧縮した状態で、画面の中央から右側と左側に分けて1枚の映像として出力する方式です。一般のTVで表示させると画面中央から半分に分かれた左右の映像が見えます。BS11やTV放送で使われている方式のため、今後発売される3D立体対応TVでも対応が予定されています。
元の画像よりも横方向の解像度が半分に劣化します

3) トップ・アンド・ボトム出力方式

サイド・バイ・サイド方式と同じような仕組みですが、分割方向が縦2分割となります。
元の画像よりも縦方向の解像度が半分に劣化します

4) ライン・バイ・ライン出力方式

左右の映像を偶数ラインと奇数ラインで送信する方式です。この方式に対応するTV側の対応解像度に合わせないと正しく表示されません。
元の画像よりも縦方向の解像度が半分に劣化します

5) フィールドシーケンシャル出力方式

通常1/60秒単位で出力する映像を1/120秒単位で出力し、1/60秒ごとに右用と左用の映像を出力します。ゲーム機側に1/120秒で画面を更新できる映像処理性能が必要で、映像を流すケーブルにも1/120秒に耐えられる性能が要求されます。
画像解像度の劣化はありません

『3D∞』では、アナグリフ方式とサイド・バイ・サイド方式の映像が出力可能です。

3D対応TV側の方式

TV側でハードウェア的に対応している仕様です。これらの方式に対応していないとTVでは、立体映像を表示することが出来ません。

1) フィールドシーケンシャル(FS)方式

Panasonic 3D VIERA (VTシリーズ) や、Sony BRAVIA (LX900) などに搭載されています。

通常のTVは1/60秒ごとに映像を切り替えていますが、FS方式では1/120秒ごとに右用・左用の映像を切り替えながら表示して、メガネ側にも切り替え信号を送り、高速に右用・左用の映像を交互に見せて立体感を表現します。

強み
  • 通常のTVの倍の速度で映像を表示させるためフルHD解像度のまま立体を表示できる
弱み
  • メガネにも受信装置がついているため、電源が必要で重く高価になりやすい
  • メガネ左右のレンズ部を交互に高速ON/OFFさせるため映像が暗くなりやすい(*1)

(*1) 最新のTVでは、映像自体の明るさを上げることで暗くなる問題はある程度解消されています

2) Xpol®方式(ライン・バイ・ライン方式)

JVCの業務用フルハイビジョン3D液晶モニターGD-463D10等に搭載されています。

(上から数えて)偶数のラインと奇数のラインに、それぞれ右用と左用の映像が埋め込まれたまま表示されます。画面上に貼り付けられた特殊なフィルターとメガネ側のフィルターとの組み合わせによって、左右の映像を分離して立体感を表現します。

強み
  • 入力信号が一般的な1/60秒単位で映像も1枚のため、出力機材側に特殊な機能が必要ない
  • メガネ側には電源や受信機が不要なため軽く安価
  • 左右の映像を切り替える必要がないためチラツキが発生せず明るい
弱み
  • 縦方向の解像度が元画像の半分になってしまう

『3D∞』では、ソフトが動作するXbox360側で独自に出力映像を生成しているため、TV側の仕組みには特に依存しません。

※Xpol®は株式会社有沢製作所の登録商標です。

今後の対応について

JVCのモニターでサポートされているライン・バイ・ライン方式の表示はゲーム側の表示解像度をフルHD (1920×1080pixel) にすることで立体映像の表示を確認しておりますが、完全な調整が終わっていないため実装されておりません。トップ・アンド・ボトム方式など、その他の表示方式についても今後発売される3D立体TVの状況を確認しながら、引き続き調査を行い、確認が取れ次第搭載いたします。

コンティニュー機能に関する要望が多いのですが、立体視のまま長時間プレイし続けると目にかかる負担が大きくなるため、現在は搭載していません。途中で目を休ませるための要素を挿入するなど、システム面でもプレイする人の健康に注意した拡張を続けます。

『3D∞』で培った技術をベースにした新しいゲームの開発にもご期待下さい。






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