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『プチコン３号』は、ニンテンドー3DSで動作するプログラム言語「
BASICはパソコンの初期から使われている初心者向けの言語です。
最近メジャーな高級言語よりもぐっとハードルを下げて、起動したらいきなりプログラムを入力！ そのまま実行！ と難しいことを考えない直接・手作りのプログラムが楽しめます。
今回ニンテンドー3DSに舞台を移して、立体視に対応。手軽に飛び出すプログラムが書ける、たぶん世界でもめったにない環境になりました。
モーションセンサー・ジャイロセンサーを使った動き/傾き検知やマイク入力や、もちろんスライドパッドにも対応。3DSを使った遊びが自由にクリエイトできます。
ためしにプチコン３号を起動して、５行のプログラムを打ちこんでみましょう。
SPSET 0,501WHILE 1TOUCH OUT I,X,YIF I THEN SPOFS 0,X,YWEND あとはRUN（実行）コマンドを打てば、下画面をタッチした通りに上画面でキャラが動き出します。
いまのプログラム、①では動かすキャラクターに、付属のキャラの中から501番のキャラを選んでいます。
③ではタッチされているかどうか、それはヨコ・タテどの位置かをチェック。④でその位置にキャラを動かしています。この③〜④をくりかえすと「タッチされた場所にキャラが動く」プログラムになりますね。
そのくりかえしをしているのが、②と⑤です。
こんなふうにBASICはルールをおぼえて組み合わせていくことで、自己流プログラムを作ります。
何から何までひとりで作るのは大変だから、プチコン３号は手間をへらす素材をたくさん用意しています。
キャラクターや背景データは、2000チップ以上。その中から「主人公」を選ぶように、プログラムに必要なパーツに使えます。背景チップをツール上で敷きつめてマップにもできます。
それも面倒なら、豊富な絵文字記号をキャラやマップのかわりにだってできます。見た目それなりでも手間いらず。
付属の「
サウンドも効果音からBGMまで、プロ仕様の100種類以上のデータが、命令ひとつで１曲まるまる流せます。
作曲だって自作できます。「MML」構文を使って、文字で楽譜を書くように、3DSのサウンド性能を自由に引き出しましょう。
まったくの初心者が、いきなりプログラムを始められるものでしょうか？
プチコン３号にはソフト内に電子説明書が付いています。初歩の初歩、ボタンの役割やキーボードの打ち方から、プログラムの基本まで、ポーズして呼び出すことができます。
プログラムを打ち込んでいる最中、「HELP」ボタンを押せば、いま入力している命令の詳しい説明と例文が表示されます。
この命令は具体的にどんな効果があるの？ 分からないときには、付属の機能紹介プログラムが役に立つでしょう。
ゲームやツールのサンプルも、実際のプログラムの参考になるはずです。
膨大なキャラクターを管理するのが大変なら、「
そしてこれらのプログラムは、あなたが自分でプログラミングしている最中でも、作業を中断せずに呼び出すことができます！
作ったプログラムは、ネットワークを通じて公開できます。
あなたがプログラムを公開すれば、プチコンユーザーは数文字の「公開キー」を打ち込むだけでダウンロードできます。あなた自身も友達が作った、それともネットで話題のプログラムを、公開キーでダウンロードできます。
公開せずにネットをバックアップとして使うのもいいでしょう。
優れたプログラムがどう書かれているのか、ダウンロードして読めば大いに参考になるでしょう。
上手な処理、優れたグラフィックを〈二次利用〉して新たなプログラムも生まれます。
そしてプチコン３号は日米欧、世界リリース。言葉はわからなくてもプログラム言語「BASIC」は共通です。
