逆ポーランド電卓 by Odakaz

再生

　逆ポーランド記法を使った電卓プログラムだ。
　操作はキーボードから。数字や演算子を打ち込んで、スペースキーでスタックにプッシュする（積む）ことになる。
　入力中の値のクリアは「Ｃ」、スタックも含めた全クリアは「Ａ」。「Ｑ」でプログラムの終了になる。
　入力できる値の範囲は-99999～99999。扱える値は-524287.999～524287.999となっている。

作ったのはこの人

Odakaz

ライフゲームに続いて、再びコンピューターのイロハにかかわるプログラムを投稿してくれたOdakaz君の本職はプログラマー。仕事柄か、今回も「おそらく必要ないだろうなと思いつつ、サブルーチンが防御的なコードになっていたり」とのこと。さすがだね。


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ワンパク
ギャク……ポーランド……？

インテリ
ちょっと説明が必要かな。僕らが普通に使う「１＋１＝２」という計算式（中置記法）は、あまりコンピューターの考え方には合ってないんだ。逆にプログラム的に正しいのが「１,１,＋」という「逆ポーランド記法」だね。

博士
計算に必要な数字をそれぞれ「スタック」に積んで、+-*/の演算子が来たらスタックを処理する、ということじゃな。……わかりづらかったかの？

ワンパク
スタ……？

神崎
え、えーと、「逆ポーランド記法」で検索すると分かりやすい説明がいろいろ出てくるよ。

博士
ウム。プログラム……というより、コンピューターによる計算の概念を理解するのにうってつけの考え方なのじゃ。今スグに役立つとは限らんが、教養として知っておくのも悪くないぞい。

プログラムリスト

  1. ’┌──────────────────────────┐
  2. ’│ＲＰＮテ゛ンタク　２０１１／０３／２９　ＯＤＡＫＡｚ│
  3. ’└──────────────────────────┘
  5. ’┌────┐
  6. ’│ショキカ│
  7. ’└────┘
  8. ＶＩＳＩＢＬＥ　１，１，１，１，１，１
  9. ＣＬＥＡＲ
  11. ’　бアツカエル　アタイノ　サイタ゛イチ
  12. ＭＡＸ＿ＮＵＭ＝５２４２８７．９９９
  14. ’　бスタック
  15. Ｓ＝１００：Ｔ＝０：ＤＩＭ　ＳＴ（Ｓ）
  16. ’　бニュウリョク
  17. Ｂ＄＝””
  19. ’　бモート゛
  20. Ｍ＿ＷＡＩＴ　　＝０　’ニュウリョクマチ
  21. Ｍ＿ＮＵＭＢＥＲ＝１　’スウシ゛ヲ　イレテイル
  22. Ｍ＿ＣＡＮ＿ＯＰ＝２　’エンサ゛ンシヲ　イレテモ　イイ
  23. Ｍ＿ＯＰＯＮＬＹ＝３　’エンサ゛ンシタ゛ケ　イレテイイ
  24. Ｍ＿ＯＰ　　　　＝４　’エンサ゛ンシヲ　イレタ
  25. Ｍ＝Ｍ＿ＷＡＩＴ
  27. ’　бモート゛コ゛トノ　ニュウリョク　カノウ　モシ゛
  28. ＤＩＭ　Ａ＿ＫＥＹ＄（５）
  29. Ａ＿ＫＥＹ＄（Ｍ＿ＷＡＩＴ）　　＝”０１２３４５６７８９－”
  30. Ａ＿ＫＥＹ＄（Ｍ＿ＮＵＭＢＥＲ）＝”０１２３４５６７８９　”
  31. Ａ＿ＫＥＹ＄（Ｍ＿ＣＡＮ＿ＯＰ）＝”０１２３４５６７８９＋－＊／”
  32. Ａ＿ＫＥＹ＄（Ｍ＿ＯＰＯＮＬＹ）＝”＋－＊／”
  33. Ａ＿ＫＥＹ＄（Ｍ＿ＯＰ）　　　　＝”０１２３４５６７８９－　”
  35. ’┌────────┐
  36. ’│カ゛メンショキカ│
  37. ’└────────┘
  38. ＣＬＳ
  39. ＬＯＣＡＴＥ　０，０：ＰＲＩＮＴ　”┌ＲＰＮ　ＣＡＬＣ──────┐”
  40. ＬＯＣＡＴＥ　０，１：ＰＲＩＮＴ　”│＞＞　　　　　　　　　　　　│”
  41. ＬＯＣＡＴＥ　０，２：ＰＲＩＮＴ　”└──────────────┘
  42. ＬＯＣＡＴＥ　１，３：ＰＲＩＮＴ　”┌─────┐”
  43. ＬＯＣＡＴＥ　１，４：ＰＲＩＮＴ　”│Ｓｔａｃｋ│”
  44. ＬＯＣＡＴＥ　１，５：ＰＲＩＮＴ　”└┬────┴─────┐”
  45. ＬＯＣＡＴＥ　０，６
  46. ＦＯＲ　Ｉ＝１　ＴＯ　１６
  47. 　ＰＲＩＮＴ　”　　│　　　　　　　　　　│”
  48. ＮＥＸＴ
  49. ＰＲＩＮＴ　　”　　└──────────┘”
  50. ＬＯＣＡＴＥ　１６，０：ＰＲＩＮＴ　”┌ＫＥＹ───────────┐”
  51. ＬＯＣＡＴＥ　１６，１：ＰＲＩＮＴ　”│Ｃ：ニュウリョク　クリア　　│”
  52. ＬＯＣＡＴＥ　１６，２：ＰＲＩＮＴ　”│Ａ：オール　クリア　　　　　│”
  53. ＬＯＣＡＴＥ　１６，３：ＰＲＩＮＴ　”│ＳＰＡＣＥ：スタックヘ　　　│”
  54. ＬＯＣＡＴＥ　１６，４：ＰＲＩＮＴ　”│Ｑ：シュウリョウ　　　　　　│”
  55. ＬＯＣＡＴＥ　１６，５：ＰＲＩＮＴ　”└──────────────┘”
  57. ＬＯＣＡＴＥ　１６，７：ＰＲＩＮＴ　”┌ＭＥＳＳＡＧＥ───────┐”
  58. ＬＯＣＡＴＥ　１６，８：ＰＲＩＮＴ　”│　　　　　　　　　　　　　　│”
  59. ＬＯＣＡＴＥ　１６，９：ＰＲＩＮＴ　”└──────────────┘”
  61. ’┌───┐
  62. ’│メイン│
  63. ’└───┘
  64. ＠ＭＡＩＮ
  65. ＧＯＳＵＢ　＠ＤＩＳＰＬＡＹ
  66. ＧＯＳＵＢ　＠ＩＮ
  67. ＭＳＧ＄＝””
  68. ＯＮ　Ｍ　ＧＯＳＵＢ　＠ＷＡＩＴ，＠ＮＵＭＢＥＲ，＠ＣＡＮ＿ＯＰ，＠ＯＰＯＮＬＹ，＠ＯＰ
  69. ＧＯＴＯ　＠ＭＡＩＮ
  71. ’┌─────────┐
  72. ’│カ゛メンヒョウシ゛│
  73. ’└─────────┘
  74. ＠ＤＩＳＰＬＡＹ
  75. 　ＬＯＣＡＴＥ　３，１：ＰＲＩＮＴ　Ｂ＄；”　　　　　　”
  76. 　ＦＯＲ　Ｙ＝６　ＴＯ　２１
  77. 　　ＬＯＣＡＴＥ　３，Ｙ：ＰＲＩＮＴ　”　　　　　　　　　　”
  78. 　ＮＥＸＴ
  80. 　ＩＦ　Ｔ＝＝０　ＴＨＥＮ　ＲＥＴＵＲＮ
  82. 　ＤＹ＝Ｔ
  83. 　ＩＦ　ＤＹ＞１６　ＴＨＥＮ　ＤＹ＝１６
  85. 　ＦＯＲ　Ｉ＝１　ＴＯ　ＤＹ
  86. 　　ＬＯＣＡＴＥ　３，２１－ＤＹ＋Ｉ
  87. 　　Ｄ＄＝”　　　　　　　　　　”＋ＳＴＲ＄（ＳＴ（Ｔ－Ｉ））
  88. 　　ＰＲＩＮＴ　ＭＩＤ＄（Ｄ＄，ＬＥＮ（Ｄ＄）－１０，１０）
  89. 　ＮＥＸＴ
  91. 　ＬＯＣＡＴＥ　１７，８：ＰＲＩＮＴ　ＭＩＤ＄（ＭＳＧ＄＋”　　　　　　　　　　　　　　”，０，１４）
  92. ＲＥＴＵＲＮ
  94. ’┌────────┐
  95. ’│キーニュウリョク│
  96. ’└────────┘
  97. ＠ＩＮ
  98. 　’бニュウリョクモシ゛ノ　シュルイ
  99. 　ＩＳ＿ＯＰ＝ＦＡＬＳＥ：ＩＳ＿ＭＩＮＵＳ＝ＦＡＬＳＥ：ＩＳ＿ＮＵＭ＝ＦＡＬＳＥ：ＩＳ＿ＳＰ＝ＦＡＬＳＥ
  101. 　Ｋ＄＝ＩＮＫＥＹ＄（）
  102. 　’スヘ゛テノ　モート゛テ゛　キョウツウ
  103. 　ＩＦ　Ｋ＄＝＝”Ｃ”　ＴＨＥＮ　ＧＯＳＵＢ　＠ＣＯＭ＿Ｃ：ＲＥＴＵＲＮ
  104. 　ＩＦ　Ｋ＄＝＝”Ａ”　ＴＨＥＮ　ＧＯＳＵＢ　＠ＣＯＭ＿Ａ：ＲＥＴＵＲＮ
  105. 　ＩＦ　Ｋ＄＝＝”Ｑ”　ＴＨＥＮ　＠ＰＲＧＥＮＤ
  107. 　’ルーフ゜ナイテ゛ＲＥＴＵＲＮスルト　オカシクナルノテ゛　ルーフ゜カ゛　オワッテカラ　ハンテイ
  108. 　Ｅ＝ＦＡＬＳＥ
  109. 　ＦＯＲ　Ｉ＝０　ＴＯ　ＬＥＮ（Ａ＿ＫＥＹ＄（Ｍ））－１
  110. 　　ＩＦ　Ｋ＄＝＝ＭＩＤ＄（Ａ＿ＫＥＹ＄（Ｍ），Ｉ，１）　ＴＨＥＮ　Ｅ＝ＴＲＵＥ
  111. 　ＮＥＸＴ
  113. 　ＩＦ　Ｅ　ＴＨＥＮ　ＧＯＳＵＢ　＠ＩＮ＿ＴＹＰＥ：ＲＥＴＵＲＮ
  115. 　ＧＯＴＯ　＠ＩＮ
  116. ＲＥＴＵＲＮ
  118. ’ニュウリョク　クリア
  119. ＠ＣＯＭ＿Ｃ
  120. 　Ｋ＄＝””
  121. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＣＬＲ＿ＢＵＦＦ
  122. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＮＥＸＴＢＹＳＴ
  123. ＲＥＴＵＲＮ
  125. ’オールクリア
  126. ＠ＣＯＭ＿Ａ
  127. 　Ｔ＝０
  128. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＣＯＭ＿Ｃ
  129. ＲＥＴＵＲＮ
  131. ’┌─────────────────────────┐
  132. ’│ニュウリョクサレタ　モシ゛ノ　シュルイヲ　ハンテイ│
  133. ’└─────────────────────────┘
  134. ＠ＩＮ＿ＴＹＰＥ
  135. 　ＩＦ　Ｋ＄＝＝””　ＴＨＥＮ　ＲＥＴＵＲＮ
  137. 　’エンサ゛ンシ？
  138. 　ＩＳ＿ＯＰ＝Ｋ＄＝＝”＋”　ＯＲ　Ｋ＄＝＝”－”　ＯＲ　Ｋ＄＝＝”＊”　ＯＲ　Ｋ＄＝＝”／”
  139. 　ＩＦ　ＩＳ＿ＯＰ　ＴＨＥＮ　Ｏ＄＝Ｋ＄
  141. 　’マイナス？
  142. 　ＩＳ＿ＭＩＮＵＳ＝Ｋ＄＝＝”－”
  144. 　’スウシ゛？
  145. 　ＫＡＳＣ＝ＡＳＣ（Ｋ＄）
  146. 　ＩＳ＿ＮＵＭ＝ＫＡＳＣ＞＝ＡＳＣ（”０”）　ＡＮＤ　ＫＡＳＣ＜＝ＡＳＣ（”９”）
  148. 　’スヘ゜ース？
  149. 　ＩＳ＿ＳＰ＝Ｋ＄＝＝”　”
  150. ＲＥＴＵＲＮ
  152. ’┌─────────────┐
  153. ’│ニュウリョクマチ　モート゛│
  154. ’└─────────────┘
  155. ＠ＷＡＩＴ
  156. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＡＤＤ＿ＢＵＦＦ
  157. 　ＩＦ　ＩＳ＿ＭＩＮＵＳ　ＴＨＥＮ　Ｍ＝Ｍ＿ＯＰ：ＲＥＴＵＲＮ
  158. 　ＩＦ　ＩＳ＿ＮＵＭ　ＴＨＥＮ　Ｍ＝Ｍ＿ＮＵＭＢＥＲ
  159. ＲＥＴＵＲＮ
  161. ’┌────────────────┐
  162. ’│スウシ゛　ニュウリョク　モート゛│
  163. ’└────────────────┘
  164. ＠ＮＵＭＢＥＲ
  165. 　’スウシ゛
  166. 　ＩＦ　ＩＳ＿ＮＵＭ　ＴＨＥＮ　ＧＯＳＵＢ　＠ＡＤＤ＿ＮＵＭ：ＲＥＴＵＲＮ
  168. 　’スヘ゜ース
  169. 　ＩＦ　ＩＳ＿ＳＰ　ＴＨＥＮ　ＧＯＳＵＢ　＠ＰＵＳＨ＿ＮＵＭ
  170. ＲＥＴＵＲＮ
  172. ’５ケタ　マテ゛ナラ　ニュウリョク　カノウ
  173. ＠ＡＤＤ＿ＮＵＭ
  174. 　Ｌ＝ＬＥＮ（Ｂ＄）
  175. 　ＩＦ　ＭＩＤ＄（Ｂ＄，０，１）＝＝”－”　ＴＨＥＮ　Ｌ＝Ｌ－１
  176. 　ＩＦ　Ｌ＜５　ＴＨＥＮ　ＧＯＳＵＢ　＠ＡＤＤ＿ＢＵＦＦ
  177. ＲＥＴＵＲＮ
  179. ’スウチヲ　スタックニ　ＰＵＳＨ
  180. ＠ＰＵＳＨ＿ＮＵＭ
  181. 　Ｖ＝ＶＡＬ（Ｂ＄）
  182. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＰＵＳＨ
  183. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＣＬＲ＿ＢＵＦＦ
  184. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＮＥＸＴＢＹＳＴ
  185. ＲＥＴＵＲＮ
  187. ’┌──────────────┐
  188. ’│エンサ゛ン　カノウ　モート゛│
  189. ’└──────────────┘
  190. ＠ＣＡＮ＿ＯＰ
  191. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＡＤＤ＿ＢＵＦＦ
  192. 　ＩＦ　ＩＳ＿ＮＵＭ　ＴＨＥＮ　Ｍ＝Ｍ＿ＮＵＭＢＥＲ：ＲＥＴＵＲＮ
  193. 　ＩＦ　ＩＳ＿ＯＰ　ＴＨＥＮ　Ｍ＝Ｍ＿ＯＰ
  194. ＲＥＴＵＲＮ
  196. ’┌─────────────┐
  197. ’│エンサ゛ン　ノミ　モート゛│
  198. ’└─────────────┘
  199. ＠ＯＰＯＮＬＹ
  200. 　ＩＦ　ＩＳ＿ＯＰ　ＴＨＥＮ　ＧＯＳＵＢ　＠ＡＤＤ＿ＢＵＦＦ：Ｍ＝Ｍ＿ＯＰ
  201. ＲＥＴＵＲＮ
  203. ’┌───────────┐
  204. ’│エンサ゛ンシ　モート゛│
  205. ’└───────────┘
  206. ＠ＯＰ
  207. 　ＩＦ　ＩＳ＿ＳＰ　ＡＮＤ　Ｔ＞＝２　ＴＨＥＮ　ＧＯＳＵＢ　＠ＣＡＬＣ：ＲＥＴＵＲＮ
  208. 　ＩＦ　ＩＳ＿ＮＵＭ　ＡＮＤ　Ｏ＄＝＝”－”　ＡＮＤ　Ｔ＜Ｓ　ＴＨＥＮ　ＧＯＳＵＢ　＠ＯＰＴＯＮＵＭ
  209. ＲＥＴＵＲＮ
  211. ’ケイサン
  212. ＠ＣＡＬＣ
  213. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＣＬＲ＿ＢＵＦＦ
  214. 　’０シ゛ョサン　タイサク
  215. 　ＩＦ　Ｏ＄＝＝”／”　ＡＮＤ　ＳＴ（Ｔ－１）＝＝０　ＴＨＥＮ　ＧＯＳＵＢ　＠ＺＥＲＯ＿ＤＩＶ：ＲＥＴＵＲＮ
  217. 　’オーハ゛ーフロー　スルナラ　ケイサンヲ　チュウタ゛ン
  218. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＣＨＫＯＶＥＲ
  219. 　ＩＦ　ＩＳ＿ＯＶＥＲ　ＴＨＥＮ　ＧＯＳＵＢ　＠Ｒ＿ＯＶＥＲ：ＲＥＴＵＲＮ
  221. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＰＯＰ
  222. 　ＩＦ　Ｏ＄＝＝”＋”　ＴＨＥＮ　Ｖ＝Ｌ＿ＶＡＬ＋Ｒ＿ＶＡＬ
  223. 　ＩＦ　Ｏ＄＝＝”－”　ＴＨＥＮ　Ｖ＝Ｌ＿ＶＡＬ－Ｒ＿ＶＡＬ
  224. 　ＩＦ　Ｏ＄＝＝”＊”　ＴＨＥＮ　Ｖ＝Ｌ＿ＶＡＬ＊Ｒ＿ＶＡＬ
  225. 　ＩＦ　Ｏ＄＝＝”／”　ＴＨＥＮ　Ｖ＝Ｌ＿ＶＡＬ／Ｒ＿ＶＡＬ
  226. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＰＵＳＨ
  227. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＮＥＸＴＢＹＳＴ
  228. ＲＥＴＵＲＮ
  230. ’オーハ゛ーフロー　チェック
  231. ＠ＣＨＫＯＶＥＲ
  232. 　ＩＳ＿ＯＶＥＲ＝ＦＡＬＳＥ
  233. 　Ｒ＿ＴＭＰ＝ＳＴ（Ｔ－１）：Ｌ＿ＴＭＰ＝ＳＴ（Ｔ－２）
  234. 　ＩＦ　Ｏ＄＝＝”＋”　ＡＮＤ　ＳＧＮ（Ｌ＿ＴＭＰ）＝＝ＳＧＮ（Ｒ＿ＴＭＰ）　ＴＨＥＮ　＠ＣＨＫ１
  235. 　ＩＦ　Ｏ＄＝＝”－”　ＡＮＤ　ＳＧＮ（Ｌ＿ＴＭＰ）！＝ＳＧＮ（Ｒ＿ＴＭＰ）　ＴＨＥＮ　＠ＣＨＫ１
  236. 　ＩＦ　Ｏ＄＝＝”＊”　ＡＮＤ　Ｒ＿ＴＭＰ！＝０　ＴＨＥＮ　＠ＣＨＫ２
  238. 　ＲＥＴＵＲＮ
  240. 　’タシサ゛ン　ｏｒ　ヒキサ゛ン
  241. 　＠ＣＨＫ１
  242. 　ＩＳ＿ＯＶＥＲ＝ＭＡＸ＿ＮＵＭ－ＡＢＳ（Ｒ＿ＴＭＰ）＜ＡＢＳ（Ｌ＿ＴＭＰ）
  243. 　ＲＥＴＵＲＮ
  245. 　’カケサ゛ン
  246. 　＠ＣＨＫ２
  247. 　ＩＳ＿ＯＶＥＲ＝ＭＡＸ＿ＮＵＭ／ＡＢＳ（Ｒ＿ＴＭＰ）＜ＡＢＳ（Ｌ＿ＴＭＰ）
  248. ＲＥＴＵＲＮ
  250. ’オーハ゛ーフローヲ　ツウチ
  251. ＠Ｒ＿ＯＶＥＲ
  252. 　ＭＳＧ＄＝”ＯＶＥＲＦＬＯＷ！！”
  253. 　Ｏ＄＝””
  254. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＮＥＸＴＢＹＳＴ
  255. ＲＥＴＵＲＮ
  257. ’スウシ゛　ニュウリョク　モート゛ヘ
  258. ＠ＯＰＴＯＮＵＭ
  259. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＡＤＤ＿ＢＵＦＦ
  260. 　Ｍ＝Ｍ＿ＮＵＭＢＥＲ
  261. ＲＥＴＵＲＮ
  263. ’０シ゛ョサンハ　ムシスル
  264. ＠ＺＥＲＯ＿ＤＩＶ
  265. 　Ｏ＄＝””
  266. 　ＧＯＳＵＢ　＠ＮＥＸＴＢＹＳＴ
  267. ＲＥＴＵＲＮ
  269. ’スタックノ　シ゛ョウタイニヨッテ　ツキ゛ノ　モート゛ヲ　キメル
  270. ＠ＮＥＸＴＢＹＳＴ
  271. 　ＩＦ　Ｔ＞＝Ｓ　ＴＨＥＮ　Ｍ＝Ｍ＿ＯＰＯＮＬＹ：ＲＥＴＵＲＮ
  272. 　ＩＦ　Ｔ＞＝２　ＴＨＥＮ　Ｍ＝Ｍ＿ＣＡＮ＿ＯＰ：ＲＥＴＵＲＮ
  273. 　Ｍ＝Ｍ＿ＷＡＩＴ
  274. ＲＥＴＵＲＮ
  276. ’┌────────────────┐
  277. ’│ニュウリョク　ハ゛ッファ　ソウサ│
  278. ’└────────────────┘
  279. ＠ＡＤＤ＿ＢＵＦＦ
  280. 　Ｂ＄＝Ｂ＄＋Ｋ＄
  281. ＲＥＴＵＲＮ
  283. ＠ＣＬＲ＿ＢＵＦＦ
  284. 　Ｂ＄＝””
  285. ＲＥＴＵＲＮ
  287. ’┌────────┐
  288. ’│スタック　ソウサ│
  289. ’└────────┘
  290. ＠ＰＵＳＨ
  291. 　ＩＦ　Ｔ＞＝Ｓ　ＴＨＥＮ　ＲＥＴＵＲＮ
  292. 　ＳＴ（Ｔ）＝Ｖ：Ｔ＝Ｔ＋１
  293. ＲＥＴＵＲＮ
  295. ＠ＰＯＰ
  296. 　ＩＦ　Ｔ＜２　ＴＨＥＮ　ＲＥＴＵＲＮ
  297. 　Ｒ＿ＶＡＬ＝ＳＴ（Ｔ－１）
  298. 　Ｌ＿ＶＡＬ＝ＳＴ（Ｔ－２）
  299. 　Ｔ＝Ｔ－２
  300. ＲＥＴＵＲＮ
  302. ’┌──────────────┐
  303. ’│フ゜ロク゛ラム　シュウリョウ│
  304. ’└──────────────┘
  305. ＠ＰＲＧＥＮＤ
  306. ＣＬＳ：ＣＬＥＡＲ
  307. ＥＮＤ