最近ひとことで言葉にするのが難しい機能ばかり紹介してきましたが、今回はぐっと身近に「壊れるブロック」について考えてみます。
カーソルキー左右:移動
X:ジャンプ
(スクロールでブロック復活)
撃つと壊れる、乗ると壊れる、一定時間で壊れる、等々いろいろありますが、いちばんよく目に付くのはこのような「ジャンプで下から叩くと壊れる」ブロックでは?
今回はこの「叩くと壊れる」機能と、それだけではシンプルすぎるので、壊れたブロックの破片がこなごなに散らばる演出の一例もあわせて紹介します。
演出方法もさまざまですが、シンプルで応用も効きそうな方法として今回は「弾」機能を使うことにします。
いわゆる攻撃用の弾以外のものを「弾」として使うのは、他にも応用できるテクニックかもしれません。
今はあとで「弾」を使うことだけふまえて、まずは「下から叩くと壊れる」ブロックの動作を作ってみましょう。
ガジェットとしてブロックをひとつ用意します。
壊れるブロックなので、動作プログラム「待機(=通常)」と「下から叩かれた(=消える)」のふたつを用意しておきましょう。
「待機」→「下から叩かれた」に動作プログラムを切り替える条件は、まず「プレイヤーが触った」チェックが必須ですね。
それだけだと〈触っただけで壊れるブロック〉であって〈下から叩くと壊れるブロック〉にならないので、「指定方向にプレイヤーがいる」チェックを入れて、方向を真下に設定します。
この2つの条件設定で、下から触ったときに消えるようになりました。例のようなジャンプアクションだと〈下から触る〉パターンは実質ジャンプしかないので、だいたいこのくらいの設定でいいでしょう。
では切り替わった先の動作プログラム「下から叩かれた」の詳細ですが、ここ単体ではそれほど複雑なことはしていません。
まず消えなくてはいけないので「消滅する」にチェックを入れておきます。
これだけだとさすがにそっけなさすぎるので、壊れるときに表示される破片として「弾を発射する」にもチェックします。どのような弾を使うのかは、次から順に見ていきましょう。
まずは画像から。
破片のグラフィックを作るのもいいですが、今回はシンプルにブロックを小さく縮小して破片のグラフィックにします(手抜き?)。
原点が中心点になるように作る(中心に向かって縮小するようにする)ことがポイントですが、あまり深く考える必要はないでしょう。左図でだいたいイメージはつかめるのではないでしょうか。
作った「破片」は、下から叩かれた雰囲気を出すために「ジャンプ」機能を使ってピョンと飛び出す感じに動かします。ジャンプ設定はあまり派手になりすぎないよう、こんな感じにしておきました(画像)。破片は一定時間で消しておくのも忘れずに。
あとは最初に作った「壊れるブロック」に、弾として破片を関連づけるだけです(左図)。
弾を出す位置として、ブロックの中心を設定しておくと自然になるでしょう(画像)。
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利用方法
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