「2度押しダッシュ」をやってみよう

「2度押しダッシュ」をやってみよう

画面クリック:開始
カーソルキー左右:移動
移動中に同じ方向キー再押し:ダッシュ移動

 今回はいよいよ操作説明からして文法があやしくなっていますね。たとえば、まず右カーソルキーを押しっぱなしにして歩かせます。その最中、素早くキーを放してからもう1度右に押し直してください。ダッシュ移動になりましたか? それが「2度押しダッシュ」です。
 実際にどういう動作なのかわかってもらえたでしょうか。

 けっこうメジャーなわりに言葉で説明するのがなかなか難しいこの操作。
 「ボタンを素早く押し放しする」というオプションがあるわけでもないので、設計に悩むところかもしれません。
 ポイントはいくつかあるのですが、まずは順番に考えてみましょう。

 左図は、まだ準備中なのでかなりオーソドックスな「待機」モーションの動作プログラムです。
 「待機」中に右ボタンか左ボタンが押されると、「移動右」や「移動左」に切り替わります(なぜ方向を指定しているのかは、おいおい説明されるでしょう)。
 2度押しダッシュは、この待機モーションから応用して作ります。

 普通は移動中にボタンを放すと「待機」に切り替わりますが、今回は「待機(ダッシュ用)」という特殊な動作プログラムに切り替えるようにします。
 図のように、「待機(ダッシュ用)右」と「待機(ダッシュ用)左」に分けておくのがポイント。理由はいったんおいておいて、ひとまずダッシュ用待機の機能について見てみましょう。

 ダッシュ用待機中に方向キーを押せば「ダッシュ」動作プログラムに切り替える(画像)。基本的にはこれだけで「2度押しダッシュ」になるのです。が、これだけでは色々つごうの悪いところも残っています。ひとつずつ潰していきましょう。

 まず、「2度押し」というほど素早く押し放ししていない場合の処理。単に「右に歩いて、止まって、また右に歩く」という動きをすることもあるでしょう。
 この差は「一定時間経過した」チェックで待機モーションに切り替えて吸収します(画像)

 もう1つは「右ボタンを放して、すぐに左ボタンを押す」という場合。普通に考えるならこの操作はただの左右移動ですが、「待機(ダッシュ用)」という機能に限っていえば、ダッシュ操作なのか逆方向に歩く操作なのか、切り分けなければいけません。
 具体的には、ここで「待機(ダッシュ用)右」と「待機(ダッシュ用)左」の2つの動作プログラムを用意したのが効いてくるわけです。右ボタンを放して切り替わる「待機(ダッシュ用)右」からは、右ボタンを押せばダッシュ・左ボタンを押せば移動、と動作を振り分けます(画像)。「待機(ダッシュ用)」右・左を分けずに作ると、こうはいかないということが分かるでしょう。

 あとは「ダッシュ中にまたボタンを放したとき」の処理ですが、これはあまり深く考えずに「待機」動作プログラムに戻せばいいでしょう(画像)


 2度押しダッシュについてはここまで。
 最後に今回の延長で、「右ボタンを押している最中に左ボタンを押したとき」の処理も紹介しておきます。
 ゲームコントローラーを使っていればまず気にしなくていい処理ですが、Webブラウザに貼るFlashゲームに特化して作るときなんかは、気をつかっておくのもいいかもしれません。

 実はいままでの処理の中にも入っていましたが、お気づきでしょうか?
 ポイントは、逆方向の移動に動作プログラムを切り替える条件。右図を見てもらえばすぐに分かるでしょう。「これまで押していたボタンを『放した瞬間』」を条件に加えておけばいいのです。

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