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8ビット・マシンが世界のすべてだったあの時代。若者驚愕、中年感涙! 天下御免のオールドゲーマー、ブリスター・ジョン(日本人)による回想録。


あの頃8ビット・マシンと: 2008年8月

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 あの頃パソコンがデフォルトで備えていたフォントは英字・数字・カタカナと、各機種間でまったく統一のとれていない記号だけで、ひらがなはごく一部の限られた機種にしか表示できなかった。
 ゲームの進化につれてひらがなフォントをプログラム側で用意して表示するようになるのだけど、このフォントについて昔から心にひっかかっていた疑問がある。ひっかかってはいたものの検証するための資料が見つからずにどうにもならなくなっていた疑問だ。
 ところがこの間の『ログイン』休刊記念特集で偶然にもその資料が見つかったので、この機会に長年の疑問にかたをつけようっていうわけ。話はパソコンからファミコンにつながり、ちょっとした意外な発見まで至る予定だが、このコラムのことだから真面目な研究にはなりません(そういうのを期待して検索してきた人はごめんね)。

 とにかく話は大半のパソコンにひらがなフォントが無かった時代、1986年春ごろ。やけに年代が具体的なのは後々の伏線だから憶えておくように。


前編のあらすじ:
 8×8ドット(実質7×8ドット)。1986年に発表された幻の公開フォント「関野フォント1号」。
 もしかして関野フォントの遺伝子はエニックス作品に息づいているのでは? その疑問をはらすべく、僕は当時のエニックスのゲームのひらがなフォントと片っぱしから比較してみることにしたのである。
 とりあえず『ドラゴンクエスト』には関係ないことはわかった。次はパソコンゲームだ。仕事をおろそかにしつつこんなに意味のない検証作業をしているのはいま世界でも僕ぐらいのものだろう。


あの頃8ビット・マシンと: 2008年8月

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交信なう