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8ビット・マシンが世界のすべてだったあの時代。若者驚愕、中年感涙! 天下御免のオールドゲーマー、ブリスター・ジョン(日本人)による回想録。

あの頃8ビット・マシンと: 2008年5月

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(はじめに)
 ご存知の方も多いと思いますが、パソコン雑誌『ログイン』が今月24日発売号を最後に休刊することが決定しています。
 え!? ウソ! ログインに限ってそれはないでしょ、そんなログインが雑誌媒体じゃなくなる日がまさかくるなんて、と2段落目にして取り乱してしまうのも黄金期のログインに夢中だった者のサガ。
 思えばログインの創刊は1982年。多くの人に「黄金時代」として認識されている月刊時代〜月2回刊時代中期は、8ビット・マシンから16ビット・マシンへと移り変わっていく激動の時代でもありました。
 まあそんな分析は他のきちんとしたサイトにまかせておくとして、このコラムではこのコラムらしく『ログイン』の毎号の特集記事を追いながら当時をただひたすらに懐かしんでみようと思います。
 また規定の文字数をオーバーしそうな気もしますが、なあにその時はまた2回に分けさせてもらおう。結果的に掲載がログイン休刊を過ぎちゃったら面白いですよね(ああ、また担当のUさんに怒られる)。


 パソコン雑誌『ログイン』休刊の日、5月24日まであと数日。
 このコーナーでは追悼特集としてログインの特集記事を追ってみようとしたらこれが思っていた以上に濃密で、どうやらとても1回の記事におさまらないどころか3回になりそうな気配なんですが、という話を僕はWeb担当のUさんに切り出したのだった。
「うーん……本編をまだ3回しかやってないのに、番外編が3回続くっていうのもどうかと思うんですけど」
 なんだか『未来放浪ガルディーン』みたいだよね。と、言っても年代的にUさんに通じない。いや聞いてよ、これでも月刊時代にしぼったんだよ。本当なら月刊から月2回刊に移行してしばらくは追いたいぐらいだったのに。
「まあ実際1冊1冊が面白いんですよねえ。長くなるのも分からないではないですけど」
 Uさんは僕が持参した数冊の当時のログインを読みふけっているのだった。僕の作戦が図に当たったようだ。くくくどうだ面白いだろう。どうかね、この特集を2回で終わらせるなど国家的損失というものじゃないかUさん。国家はともかくとしてUさんも首を縦にふり、このログイン特集特集は前・中・後編の3回に分けてお送りすることになったのだった。


 前回から引き続き、Web担当Uさんと懐かしのログインをパラパラめくりながらの打ち合わせ。
「それにしてもこの時期(1988年前後)のログインは内容濃いですねえ」
 うん、特集記事以外がやたら充実してるんだよね。
「しかもスクープ記事ですらないっていう」
 ログインでは一般記事って言ってたかな? 単発の企画が凄く力入ってるね。現役の探偵さんに推理ゲームを遊んでもらったり、あと「温泉で音声入力」とか。
「今回は今回として、また別の機会に扱ってみたいですね」
 こんな面白い雑誌はほかに宮武外骨の『スコブル』ぐらいしか僕は知らないよ。
「ジョンさんこの間は『ビックリハウス』が最高に面白かったって話してたじゃないですか」
 そ、そうだっけ!? えーと、真面目な話をするとこの時期のログインといえばお笑い記事っていう印象が強いけど、こうして特集の流れを追ってみると実はすごく真剣なんだよね。人気ゲームや続編の後追いじゃなく、まだ誰も注目してない新しい潮流を模索し続けていたっていうのかな。
「新作にフォーカスしてない分、メーカーとしがらみも少なかったのかもしれませんね。あ、このソフトうちの社長が作ったやつだ」
 あははは本当だ。齢がバレるね。これ、今度「あの頃〜」のネタに使えないかなあ。
「権利関係が複雑そうですよね……あとで調べてみます。へえ、この頃に堀井雄二さんもコラム書いてるんですね」
 『虹色ディップスイッチ』ね。あのドラクエの堀井さんがエロゲーとかネットRPGにここまで深く言及してるソースって多分これぐらいしかないよなあ……。
 
 と、いつまでも話は終わらないのですがそんな打ち合わせの席をよそにログインの特集記事特集、1987年の後半からどうぞ。


あの頃8ビット・マシンと: 2008年5月

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